「地域通貨 Buchi」こども達が地域経済を押し上げる?

こどもの駅は、子ども達が創出する価値を「地域通貨 Buchi」で動かす!

 「周南まちづくりコンテスト2012」の資料部分(地域通貨「Buchi」)の補足説明をシミュレーション風に説明いたします。
資料は、〈物販エリア〉<休憩・交流エリア><ツーリズム発信エリア><連携・社会貢献エリア>各エリアを訪れた時の体験レポート風に描いています。
 その中でこども達が地域経済を押し上げていく?という<休憩・交流エリア>でのレポートがありますので、それを中心に紹介いたします。〈物販エリア〉での●周南お米コレクションなどは、折々に紹介させていただいていますので紹介は次回に、まずはレポートを!

〈シミュレーション(想定)レポート・休憩・交流エリア〉

 周南市の「道の駅・ワッショイ周南」が話題になっている。わが家から片道1時間以上かかるが、今までにない面白い「道の駅」だという評判が気にかかり、休日、家族を引き連れ立ち寄ってみた。周南市の特産と言ってもすぐに思い浮かぶものはない。生鮮品や特産品売場も一見すれば、よくある「道の駅」とさほど変わった所はなさそうだが、よく見てみると商品一つ一つがとてもユニークで、売り方にも工夫が見える。「周南W コレクション100」のコーナーでは、来訪客がひと際足を留めてにぎわっている。このコーナーでは、何でもないモノが、何処でもあるようなモノが、ちょっと違った形で並べられており、買い物客の熱い注目を浴びている。(コレクション紹介は中略)

●こどもの駅
 ワッショイ広場では、地元恒例のお祭りをはじめ、各種のイベントが開催されているそうだが、今日はワッショイ周南バザーがあるというので見て回った。
 このイベントもユニークで他の地域のものとは一味違う。家族連れに大いに注目され近郊からも、これを目当てに「道の駅」に何度も訪れてくるらしい。ここでは「こどもの駅」と言っても良いようなファミリーなスペースが形成されている。多世代間の交流と地域のふるさと文化継承を図る取り組みにも熱心だ。この活動を支えているのは「交流ターミナル室」の若いお母さん達中心のボランティア達らしい。モノづくりもそうだが、経済やエコ環境学習においても、しっかりとした作業や活動を通じた体験を子ども達に与えたいという考え強くあるようだ。
テーマパークで体験するお遊びのような疑似体験ではなく、実体験として子ども達が作る、大人達と作る。それを売ったり買ったりする。母さんと作った野菜や加工品、友達と作った手作りの玩具やゲーム等が並んでいる。余ったものを持ち寄るようなバザーとは、ひと味違うワッショイバザーが定期的に開催され、大いに注目を浴びている。

●地域通貨「Buchi」
 そして、このバザーで驚いたのは「Buchi」と呼ばれる地域通貨で子ども達がやり取りをしている光景だった。そして、この地域通貨「Buchi」はワッショイバザーの中だけではなく、なんと「道の駅」の物販コーナーでも一般のお金と同様に通用する。おそらくそこにもヒントがあったのだろう。一瞬、破綻のギリシャ経済を救うかと言われる地域通貨「テム」を思い浮かべた。
 後ほど調べてみると将来的には、市内の各地にある直売所や一般商店の加盟店でも使える本格的な地域通貨にするのだそうだが、拡がりようによっては、これが地域の実行経済を押し上げる力になる可能性もあるとのことだ。子ども達がGNP を押し上げるとは夢のある話だ。ともあれ、この地域通貨が「道の駅」に還流してくることは確かだし、人たちの交流・連携に弾みがつくことは間違いないだろう。

●周南キッズプロジェクトX
 「交流ターミナル室」では、「周南ブランドラボラトリー」との恊働で、なんと「周南キッズプロジェクトX」なる企画が進んでいるとも聞いた。この「道の駅」でやってきたスモールビジネスの育成を、子ども達の感覚で、新鮮な視線で一年をかけて体験してもらおうという企画で、学校単位、子供会、自治会単位の参加で毎年コンテストも開催、優秀なものには「道の駅」で商品化・販売されるという。まず、子ども達に次の5つのミッションが与えられる。

 1、資源を発掘せよ! 
 2、資源を生産せよ! 
 3、加工や調理にチャレンジ! 

 4、デザインしてみよう!
 5、さあ、販売だ!


 子ども達の身近なモノから資源を探し出して、ブランド化していく過程を体験させていくものだが、疑似体験ではなく、そのまま商品化され「道の駅」で並んでもおかしくないように実戦的なものにしたいとのことだ。周南の子ども達による6次産業化プロジェクト!大人顔負けのヒット商品が生まれるかも知れない。
 米や竹はもちろん一時に沢山実る柿や、雑草や枯れ葉まで、地域にある有形無形のモノを子ども達の目から見直してもらい、新しい価値を生み出すことへのチャレンジなのでしょうが、それよりもましてこのプロジェクトの素晴らしさはこのミッションを通じて、地域への愛着・誇りと言ったものを育んでいけること、地域の人々と深く触れ合えること、その側面がとても大きいようだ。世代間交流とシビックプライドの種を蒔くにはぴったりの取組みかもしれない。(疑似体験レポート中断)

多様な連携を紡いですそのを拡げる

 この想定レポートでは、バザーを起点にした形でさらっと描きましたが、地域通貨「Buchi」は、いろんな方面での有効活用が考えられる所です。次のチャンズで紹介する<連携・社会貢献エリア>に於ける●防災ボランティアネットワークWが「Buchi」の運用を担えば、(3%程の)活動資金が捻出できたり、一般ユーザも簡単にボランティア活動に参画できます。(最上図参照)

 ドイツの地域通貨の一つ「キームガウアー」をサンプルにして置き換えると、「道の駅」(交流ターミナル室)が発行する100BuchiをボランティアネットワークWが97円で購入します。差額の3円が活動資金となります。ボランティアネットワークWは、一般会員に100Buchi = 100円で提供します。入会時に※300Buchiを無料で配布してモチベーション向上の呼び水にします。
 例えば、ワッショイバザーの出店者からは、1,000Buchi1,300円にて購入してもらいます。※300Buchiは戻りますので、こどもを含めた多くの人に入会していただけます。エコやリサイクル活動のボランティアイベントで時間通貨としても配布できますので、そのBuchiを使うためにバザーへ訪問する人も増えます。また、ネットでも入会できるようにすれば、地域外からも訪問者が増える可能性が高いものとなります。バザーでは、一般通貨(円)と等価で共通に使いますが、それは「道の駅」内でも同様です。
 直売所やテナント入居者はBuchiの団体会員が原則で、ここでの売上げに使用された100Buchiは、交流ターミナル室が95円で両替します。この5%の手数料が、運営経費に充てられ、一部がボランティア活動資金へ回ります。

売上げ4億円、運用益2000万円も想定可能?

 この地域通貨を取り扱う企業会員、団体会員、行政会員を増やしていけば、市内観光スポットやグルメスポットへも流通していく訳です。交流ターミナル室で抄出される新ツーリズムの決済通貨となれば、市内観光事業への弾みともなり、さらに都市部中心街の商圏も巻き込んでイベントや販売に直結して流通を加速させることも可能です。案外と容易いかも知れません。
そうして市内を流通したBuchiは、「道の駅」へと還流してきます。地域通貨「キームガウアー」が流通している地域の人口は不明ですが、個人会員が約2000名企業会員は500件以上、30万キームガウアーが流通(約3000万円)売上は年間400万キームガウアー(約4億円)近く、運用益は2,000万円、その内3万5000ユーロ(約350万円)以上がNPOに寄付されている。(2008年度)という実績ですから、周南市域でも十分想定できる規模です。

会員への融資でさらに地域経済を活性化と連携の強化!

 もう一つ、財政危機にあえぐギリシャで、地域経済を救う切り札と注目されているボロスの地域通貨「テム(TEM)」は、さらに、会員への融資(上限は300TEM=30万円)も行っているので、ユーロがなくても生活ができる小さな経済圏が生まれつつあります。この融資機能も応用すれば、こどもの駅スペースやのバザーやキッズプロジェクトなどを利用して、こども達やママさん達、地域のリタイア組なども十分起業、商品開発・販売、いわゆる昔ながらの「小商い」の再生が可能です。大きな産業に分断されない持続可能な地域経済です。そして更にこの連動は、経済のみではなく、地域や人々とのかけがえのない連携を培うものなので、シビックプライド的にも非常に有効なものとなります。

 ■人と人をつなぎ相互交流を深めるリングとしての役割を持つ。
 ■価値観やある特定の関心事項を共有し、それを伝えていくメディアとしての側面を持つ。


 という「本来的な地域通貨の役目」を十二分に発揮できそうな地域通貨「Buchi」を是非、実現させたいものです。その舞台として「道の駅・ワッショイ周南」は最適のステージでしょう。

【補記】詳しいプランの内容紹介や反響等は追而掲載させていただきます。

新設「道の駅」への提言(2012年度まちづくりプランPDF)
新設「道の駅」シミュレーション想定レポート(下記項目でPDF6ページ)
 ●周南お米コレクション
 ●TAKE プロジェクト(竹コレクション)
 ●こどもの駅
 ●周南新ツーリズム
 ●エコツーリズムの掘り起こし
 ●鮮度の高い情報発信
 ●防災ボランティアネットワークW
 ●ソーシャル・イノベーション

●周南ツーリズム:関連ログ/
 008. 精神の健全性に繋がるヘルスツーリズム(湯野温泉
 007. 第2回ゆの浴衣まつり、魅力ある観光地の再建・強化なるか? 
 006. ふるさと回帰?ふるさと創造?〝農村六起〟
 005. ふるさとは遠きにありて思ふもの? 
 004. シビックプライドを支える山々
 003. 周南エコツーリズム基盤整備と宣言
 002. エコツーリズムの起点
 001. 従来型のイベントを打破できるか!「ゆの浴衣まつり」

●周南市道の駅:関連ログ/
 新産業のイノベーション基地「ワッショイ周南」
 お米コレクションプロジェクト!
 周南の未来を切り拓く道の駅
 周南市西部道の駅・見直し検討会?
 道の駅・パブリックコメントに参加して…

●周南デザイン:関連ログ/
 周南デザイン最終稿「新たなる道標」
 周南デザイン4、周南アイデンティティを生み出す「道の駅」を創ろう!
 周南デザイン3、シビック プライド in 周南? 
 周南デザイン2、イメージとスペース 
 周南デザイン1、プライドとブランド 
 【地域デザイン3】周南まちづくりコンテスト2013最優秀賞受賞!(地域通貨Buchi)
 【地域デザイン2】周南まちづくりコンテスト2012 応募資料No.1(道の駅ワッショイ)

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